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よろしくお願い申し上げます。
さあ、ここからどこへとんでゆこうか……。
昼どきに会社を出るとき、コンビニ弁当の袋をぶら下げた
研修中の新入社員であろうと思われる集団とすれ違ったのですが、
1.男ばっかり(一緒に研修しているのに女の子と食事しないの?)
2.されているのかよくわからない挨拶(小声で肩をすくませるような感じじゃね…)
3.その集団内での会話もゼロ(おまえらどれだけ仲悪いんだ!?)
…こんな会社からは転職した方がいいんじゃないか、とまじめに思いました。
東京地下鉄の車内アナウンスは基本的に自動化されていて、
妙に明瞭な女性の声が多少早口気味に響き渡ります。
ところが、今日は違いました。
研修だかなんだかわかりませんが、女性が肉声でアナウンスしていました。
女性であること自体は10年前には珍しかったかもしれませんが、今となっては
駅員だろうが車掌だろうが、運転士だろうがタクシードライバーだろうが
ごくごく当たり前に活躍しています。
違い、というのは女性であることではなく、その声なのです。
アニメ声とでもいうのでしょうか、ちょっとだけ舌っ足らずで
語尾のイントネーションを文字で表すと、常に「次は○○でございまぁす(はぁと)」
と甘えられているような、まさしくマンガの世界のような…。
たしかゆりかもめで駅ホームのアナウンスを声優が担当しているという
試みがあったかと思いますが、もっと一般的に知名度の高い人で
実現したりすると楽しそうですね。
晴れ。暑い。
届けられた東京都知事選挙の選挙公報を見たところ、
ほとんど冗談のような字面のオンパレードなのですが、
エイプリルフールのネタというわけでもないようなので、
まったくの税金の無駄遣いにすっかり意気消沈してしまった
年度初めの一日なのでした。
かつて外国の文化研究者が、日本で活躍する10代の女性アイドルのステージや
書店に積み上げられた写真集の山を見て、
「なるほど日本が児童虐待に寛容な国であることがよく理解できた」
というような発言をしたことがあるそうですが、
結局未成年の誰それがテレビ局のアナウンサーと飲酒しただの
喫煙現場をスチルに押さえられただのでやれ謹慎だ、
やれ2度目だから引退だ、追放だ、となる現実を見せつけられると
大袈裟な比喩だと笑ってもいられません。
彼らや彼女たちにとって、ティーンエイジャーが人生のピークと
なってしまうのは不本意でもあり、ある種必然でもあります。
まわりにいるのは生身の人間の商品価値を巡ってうごめくオトナの群れ。
夢であり、あこがれであった世界に待ち受ける現実は、
大人になりきれない少年少女には少々刺激が強すぎるでしょう。
しかしその刺激にとまどったり、悩んだりする姿を見せることは
プロフェッショナルとして許されません。
知らず知らずのうちに蓄積されるストレス。
発散の仕方を一歩あやまれば、週刊誌がこぞってネタにするような
スキャンダルはいつだって起こりうるのです。
こうして今日もまた、芸能界という舞台からひとつの花が
歴史の彼方へと消えてゆきました……。